ミライへの地図

40代サラリーマンです。40代のからの学びや体験、悩み、子育てなどを主に綴っていきます。読者の方の学びや気づきのお手伝いが出来たらと思います。

他者と働く「わかりあえなさ」から始める組織論 宇多川元一 NEWS PICKS新刊

 こんにちはyasuyasuです。

 今日は、宇多川元一さんの「他者と働く わかりあえなさから始める組織論」を読んだので、この本の感想を書いてみたいと思います。

この本では組織を「関係性」と位置づけて、組織に対する問題を解決していこうとしている実践的な本です。組織に問題があるのはわかっているが、どのように向き合えばいいのか、わからない方や、部下との接し方が分からないといった人間関係の問題にも対処ができる内容となっています。

 

組織で起こっている問題は「技術的問題」「適応課題」の2つに分かれており、既存の技術で解決できる問題を技術的問題」といい、既存の方法で解決できない、複雑で困難な問題の事を「適応課題」と定義しています。この本では適応課題に焦点を当てて解説されています。この適応課題をいかに解くかで、筆者は「対話」こそ解決する方法だと言っています。ここでいう「対話」とは新しい関係性を構築することだと述べています。冒頭で述べたように組織は関係性と位置づけており、組織を変えるには、対話を通して関係性を作ったり、変化させていくのが大事です。

 

組織にいるとこの商品を売ってほしいので、上司から指示があるのに、現場に行くと

指示された事が出来ていない事がありますよね。こんな時相手を変えようとして怒ったりしても、中々人は変われません。それには個人や組織で「ナラティブ」があるからです。「ナラティブ」とはその語りを生み出す解釈の枠組みの事です。相手のナラティブを理解しないと関係性は、人間でも組織でも作れないのです。ナラティブを理解し、対話を通してナラティブの溝に向きあい、厄介な状況を乗り越えていく事が大事です。

 

著者は、対話のプロセスは溝に橋をかける行為になぞらえています。このナラティブの溝に橋をかけるには、4つのプロセスがあります。

 

1:準備 溝に気づく

2:観察 溝の向こうを眺める

3:解釈 溝を渡る橋を設計する。

4:介入 溝に橋をかける

 

まず、部下や他部署との間には溝があるという事を理解しなければなりません。こちらの常識が相手からは非常識になっている場合があるからです。相手はこの新製品は売れるのに、なぜ現場では売ってくれないのかというケースでは、現場では目先の数字が欲しいので、未知の新製品を売る時間を作るより、既存の商品を売る方が売れ方もわかっているしリスクが少ないからだという場合もあります。

次に相手との溝が理解出来たら、相手の側に立って物事を考えてみる。先の例では、なぜ相手はこの新製品を売るように言ってくるのか?を考えてみたり、違う部署の同僚に確認してみたりして、相手の状況を理解しましょう。

 

第3に相手の状況が分かれば、次は溝を渡る橋を対話通じてイメージしてどのような解決策があるのかを考えます。この商品を売るメリットを伝える。既存の商品との併売の仕方を考えるなど、相手がどうやったら行動しやすくなるかなどを考えていきます。

 

最後に上記にある対話を通して、新しい関係性を構築していく。解決策を通して今までと違う関係を築きます。仮にここでの介入に失敗しても観察を辞めないで、再度アプローチを変えていく事が大事です。このように準備、観察、解釈、介入というステップを踏んで、わかりあえない組織や他人とも新しい関係性を築きあげていく事が、この本でいう対話になります。

 

 まとめ

私も組織で働いており、他部署への指示が中々伝わらず、指示をやっていない時もありますし、部下に指示をしても伝わらないなぁと思う事もしばしばあります。つまりは関係性が築けていなかった事が伝わりにくい原因でした。相手やその組織の置かれている状況を把握し、メリットやデメリットなどを理解したうえで、この指示をすればこういう結果が待っているという事を伝えていかないと、新しい関係性の構築は難しいと思います。しっかり組織や個人との対話を通じていく事を心がけていきます。